http://liteco.ky-3.net/%E4%BC%81%E7%94%BB/%E7%89%B9%E9%9B%86%E2%98%86%E9%99%A2%E7%94%9F%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%80%8C%E9%99%A2%E9%80%B2%E5%AD%A6%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%80%8D特集☆院生インタビュー「院進学について」
特集☆院生インタビュー第一弾!
本日は主に「院進学について」聞いた箇所をまとめてあります。
院に進学しようと思っている人、はたまたまだ迷っている人は是非読んでみてください!
伊藤
よろしくお願いします
森迫
よろしくお願いします
伊藤
それでは、さっそく最初の質問です。どうして、院に進学しようと考えたのかというこにについて、お伺いしてもよろしいですか?
森迫
まあ、色々理由はあるんですけど。学部時代にレポートとか書いてるときに、文学作品を読んで、それを、自由に自分で論じることができる、という課題を与えられたときに非常に面白かった、というのがありますよね。それで、その流れで卒論まで書いたときに武者小路を選んだわけですけど、この分野でまだ自分にはできることがあるっていう風に思って。この卒論だけで終わったら勿体ない、みたいな。
伊藤
消化不良みたいなことですか?
森迫
消化不良というよりは、まだクオリティをあげられるということが一つ。もう一つは、コースが高校国語のコースなので、やっぱり高校生とかに向けて自分が文学を語れる人間にならないといけないと思って。やっぱり、文学は活かせないといけないと思って。その部分が自分はまだ不徹底だなと思っていました自分の中で文学を高めるために、院に進学したという感じです。
伊藤
なるほど。じゃあ、将来はどうされるんですか? もう、今年卒業……
森迫
修了?
伊藤
ですよね、修了になりますよね(冷や汗)。もう、その後はどうされるとか決めてらっしゃるんですか?
森迫
もう、教採を受けるつもりなので。
伊藤
なるほど、やっぱり教師になって、自分の培ったものを、届けるみないな感じになるんですね……ありがとうございます。
さて、次の質問にいきます。LITECOを見てくれている人は学部生が多いと思うのですが、その中には院に進学しようと思う人がいると思うんですよね。そこで、院に進学するために必要なことを教えていただきたいと思います。物質的なものも、心構え的なものも含めて。
森迫
あの、進学したいと思えば進学して良いと思うんですよ(笑)ただ、日文の方の院に進学するんだったら、修士論文八万字なので。
伊藤
八万字ですか(苦笑)
森迫
(卒論の)倍書かないといけないので。
伊藤
そうですよね……。
森迫
スキルとしては、文章をしっかりと書けるスキルが必要ですね。
伊藤
八万字ですもんね。
森迫
まあ、一度卒業論文を経験してからの二年間というのは、自分がしっかり勉強すれば濃密な期間になるので。例えば、一年生の終りで、タームペーパーを出さないといけないんですけど……
伊藤
タームペーパーと言うのは?
森迫
中間報告みたいな
伊藤
ああ、なるほど。
森迫
それが、最低一万字なんですけど。
伊藤
一万字ですか?!
森迫
でも、同じ院の学生とも話してたんですけど、二万字いったんですね。
伊藤
あー!(驚く)
森迫
なんで卒論の時に、あんなに苦しんだんだろう、みたいに思ったんですよね。
伊藤
二万字……苦労せずにですか?! 書きたいことを全部詰め込んだら、二万字に?
森迫
まあ、演習の時の発表とかの時の、原稿とかをまとめた感じなんですけどね。でも、二万字いったので。だから、一年間でかなり力が付くと思いますよ。やる気があればつく。だから、そこはあまり心配しなくてもいいかなと。
伊藤
なるほど。
森迫
あと、まあ心構えとかもいろんなこと言う人がいるんですけどね。そんな大層なものは必要ないって言う人もいたり。ただ、自分はどちらかといえばストイックにやりたい方なので。自負と言うか、院でこういうことをしっかりと勉強して、何か、こう、やってやるぞ! みたいな。
伊藤
意気込み、みたいな。そういうのがあるといいんですかね。
森迫
やる気は絶対に必要だと思います。やる気が無いと、何か言い訳を作ってしまう。これ、できるんですよ。言い訳つくって「時間がなかった」みたいに言うことは。できます。でも、それだと中身が伴わない。
伊藤
そうですね。
森迫
もし院に進もうと思うのであれば、自分の研究に対するやる気、というか。
伊藤
やっぱり、好きだかっていうか、それが好きだからやるっていうか。
森迫
そう、好きだから、面白いから。もっと言えば、こう、なんというか、野心というとアレですけど。
伊藤
これで自分は何かを変えてやる、という感じですか。
森迫
先行研究が色々あるわけじゃないですか。そこに自分がどうにかして食い込んでやるぞみたいな。
伊藤
なるほど野心ですか。野心……。
森迫
野心。
伊藤
(少し話変わりますけど)僕、結局院に進学するために、その壁が分からないんですよね。入試のときには何があるのかみたいなことをお聞きしたいんですけど。
森迫
入試ですか。事務室にいけば、過去問とかはもらえるんですけどね。えーっと、基本的な文学史。だから、先生が変わったからどうなるかわからないですけど、概論で説明されたような文学と、語学の知識。だから、問題としては例えば、文学だったら「次の項目のうち、四つから三つを選んで知るところを書け」って。志賀直哉について! とか。そのときは、志賀直哉について知っていることをひたすら書く。だから、概論の勉強をしっかりやっていればそんなに飛び抜けて、跳躍した内容というのは今までなかったので。
伊藤
どちらかというと、やっぱり知識が要求される?
森迫
知識ですね。
伊藤
網羅的な。
森迫
そうですね。
伊藤
志賀直哉についての知識と言われると、僕はあまり……。
森迫
まあ、基本事項とか一般的に言われいてる文学史的な事項で良いので。だから、しっかりと概論の授業を受けて、自分で勉強して。例えば語学だったら、「方言周圏論とは何か」みたいな。
伊藤
うわあ、難しいなあ。
森迫
まあ、その過去問とか、概論が今どうなってるか分からないですけどね。井原先生のときは、日本語概説の教科書の、大事だと言われたところを勉強しましたね。
伊藤
なるほど……。色々勉強になりました、ありがとうございます。
森迫
あ、あと崩し字は読めた方がいいですよ(笑)
伊藤
うわー、そう、崩し字なんですよね。僕、全然崩し字読めなくて。未だに慣れなくてですね……。
(続く)
次回は森迫さんの読書体験、文学の端緒に関する部分をまとめます!